少し前に、「パソコンも触れなかった僕が、AIで取引先のHPを作った話」というのを書きました。今日は、その続きみたいな話です。
そのHPに、今度は「施工手順の動画」を埋め込んで納品しました。しかも、昔いちど動画編集に挫折している僕が、今度はAIを使って。そして正直に言うと——それが、次の仕事にまでつながりました。
派手な話に聞こえるかもしれませんが、やってることは、いつも通りすごく地味です。順番に書いていきます。
きっかけは「手順動画、HPで見られるようにしたいんだけど…」
ある日、取引先から、こんな相談を受けました。扱っている、あるDIY向けの製品(コーティング剤)。その「施工手順の動画」を、お客さんがHP上ですぐ見られるようにしたい。でも、肝心のその手順動画が、まだできていない、と。
それを聞いて、僕はふと気になって、聞いてみました。「元になる素材の動画って、ありますか?」
すると、「施工の様子は、工程ごとに分けて撮影してある」とのこと。素材はある、と言うんです。
そこで僕、思い切ってこう言ってみました。「もしその素材を渡してもらえるなら、AIで動画を作れるか、試してみましょうか?」
正直、できる保証なんてゼロでした。なにせ僕、動画編集には一度ちゃんと挑戦して、見事に挫折した過去があるんです(その話は次に書きます)。普通なら「いや、僕には無理です」と断る案件です。でも、なんとなく「今の相棒たち(AI)となら、いけるかもしれない」という気がして、つい口に出していました。
そしたら、「ぜひやってみてほしい」と。こうして、ほぼ人生初に近い、無謀な動画づくりが始まりました。
実は僕、動画編集で一度ザセツしてます
ここで、ちょっと昔の話をさせてください。
コロナ禍で、現場がパタッと止まった時期がありました。仕事がなくて、時間だけがある。それで「せっかくだし、動画編集でもやってみようかな」と、軽い気持ちでソフトを触ってみたことがあったんです。
結果は……秒で挫折しました(笑)。もう、画面を開いた瞬間から、何がどうなってるのかさっぱり。YouTubeで「やり方」の動画を見ながら、なんとか一本だけ作ってはみたものの、とにかく大変すぎて、それっきり。続きませんでした。
だから今回、「動画を作る」と聞いたとき、僕はもう身をもって知ってたんです。普通のやり方じゃ、自分には無理だって。一回ちゃんとぶつかって、跳ね返されてるんですから。
でも、です。あのとき一人で挫折したことに、今回はAIという相棒がいる。だったら、結果も変わるかもしれない。そう思いました。
使ったのは、相棒(Claude)じゃなくて「Codex」
ここで一つ、正直に書いておきます。
このブログはいつも、相棒(Claude)と二人三脚で書いています。でも、今回みたいに「何かを組み立てて作る」系のときは、Codexっていう別のAIも使い分けています。
ざっくり言うと、Codexは「コンピュータへの指示(プログラム)を書くのが得意なAI」です。難しいことは僕もよく分かってませんが、要は「素材と、やりたいことを渡すと、それを形にしてくれる」やつ、くらいの理解で使ってます。
ブログを書くのは相棒、動画みたいに作り込むのはCodex。道具は、適材適所で使い分ける。それだけです。
そういえば、一つ余談を。このブログの記事の先頭に出てくる、あのロボットのキャラクター。実はあれも、Codexで作ってもらってるんです。だから僕にとってCodexは、”見た目”の部分を助けてくれる、もう一人の相棒みたいな存在だったりします。
やったことは、意外なほど地味だった
「AIで動画を作った」と言うと、なんかボタン一つで全部できたみたいに聞こえますが、ぜんぜんそんなことはないです。実際の流れはこんな感じでした。
まず、各工程の動画。これは、取引先が工程ごとに撮影していた素材を、まるごと渡してもらいました。手元を映した、ただのクリップの集まりです。それと、会社のロゴのデータももらって、冒頭で使わせてもらいました。
次に、Codexに製品の紹介ページを一度だけ見てもらって、「こういう雰囲気のものですよ」と文脈をつかませました。
そして、ここが地味の本番なんですが——画面に出る文字(テロップ)は、施工要領書のデータをもらっていたので、その文章をそのままコピペして、Codexに渡すだけ。「この工程には、この文字を出して」と。
そうやって渡していくと、「STEP 01 使用道具」「準備するもの:◯◯、◯◯…」みたいに、ちゃんと手順として整理された、見やすい動画になって返ってくる。正直、ただのクリップの寄せ集めが、こんな見た目になるのか、と驚きました。
正直に言う。「全部AIで完璧」ではない
ここは、お世辞抜きで正直に書きます。AIで動画を作るのは、いいことばかりじゃありませんでした。
まず、速さでいえば、動画編集ソフトを使いこなせる人なら、たぶんそっちのほうが早いです。僕はソフトが使えないからAIに頼ったけど、「AIだから爆速」というわけではない。
それと、コスト。こういうAIは、使った分だけ「トークン」っていう利用量を食います。動画みたいに何度もやり取りすると、これがけっこうかさむ。タダで無限に、ではないんです。
じゃあ何が良かったのか。デザインのクオリティです。これは、AIの圧勝でした。
僕はデザインのセンスなんて、まったくありません。それでも、AIに任せると、文字の配置も、色も、進み具合の表示も、まるでプロが作ったみたいな見た目になる。「素人が撮ったクリップ」が、「ちゃんとした商品の手順動画」に化ける。ここだけは、自分一人では絶対に出せない仕上がりでした。
作ってみて、一番うれしかったこと
完成した動画を納品して、HPに埋め込んでもらって、お客さんがすぐ見られる形になりました。
そして、ありがたいことに——これがきっかけで、次の仕事にもつながりました。
動画編集に一度は跳ね返された、現場あがりの僕が、AIを使い分けることで、現場の外でも、誰かの役に立つもの・お金になるものを作れた。これが、本当にうれしかったです。
大げさかもしれませんが、こういう一個一個が、僕には確かな手応えなんです。現場の外でも、ちゃんと誰かの役に立てる。その自信が、家に帰ったときのちょっとした余裕にもなる気がします。「自分にはできない」と思っていた壁が、また一つ低くなった。その実感が、何よりの収穫でした。
まとめ:AIは魔法じゃない。でも「自分に無い部分」を埋めてくれる
今回やってみて、はっきり分かったことがあります。
AIは、魔法じゃありません。速さやコストでは、人間の道具や、できる人の手にかなわない場面もある。そこは正直に認めます。
でも、「自分にはできないこと」——僕でいえばデザインみたいな部分を、ごっそり埋めてくれる。そこに狙って使えば、素人が作ったものでも、ちゃんと「仕事になるもの」に化ける。
そして、道具は一つに絞らなくていい。ブログは相棒(Claude)、作り込みはCodex。そのときの用事に合うものを、使い分ければいいだけです。
もし、「やってみたいけど、自分にはスキルがないから無理」と止まってる人がいたら。その”無理”の部分こそ、一回AIに振ってみてください。案外、あなたが思ってる壁は、もうそんなに高くないかもしれません。
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